2005年09月14日

呆気ない幕切れ

前回の続きです。

2002年11月

5年生以下の選手による新人戦。この年最後の公式戦だ。
トーナメントを勝ち上がれば、その分余計に試合が出来る。

5年生が主力の大半を占める中、4年生の息子ゲンジが初の4番抜擢。

思えばこの年の6月末まで、ゲンジはノーヒット街道を驀進中だった。
7月の交流戦で初ヒットがホームラン。3打席連続ホームランを成し遂げた以降の成績は
打率は7割を超え、三振はゼロという安定ぶりだった。

初めの頃はゲンジの起用に、懐疑的な気持ちを持っていた5年生の一部父兄も、
この頃には何の異論も挟まないようになっていた。

翌年は新6年生だけの単独チームとなるから、このメンバーでの試合は、
この大会が最後。だから尚更4番という打順は嬉しかった。
後はゲンジが、普段の力を発揮するのを願うばかり。

ところがこの試合は、ゲンジが攻守にブレーキとなってしまった・・

最初の打席は空振りの三振。入団当初は当たり前のように三振していたが、
夏以降は初めての三振。やはり気負いがあったのか?

続く2打席目はボテボテのピッチャーゴロ。
3打席目はまたも三振。全くタイミングがとれていない・・

だがこれより悲惨な出来事が起きてしまった。

試合は同点のまま最終回の守り。
時間の関係でこの時点でうちの勝利はなく、この回を抑えて引き分けにして、
抽選に持ち込むしかないのが、こちらの作戦。

簡単に2アウトを取って後一人。ここで投手が死球を出した。
相手ベンチはイチかバチかで盗塁を慣行。これがセーフとなり2死2塁。

ここでランナーは気負ったのか、リードが異様に大きい・・
ピッチャーは素早いモーションでセカンドへ牽制!

バッチシアウトのタイミングだったが、ショートがベースに入るのがワンテンポ遅れた。
『うわー! 惜しいなー!』 とベンチもスタンドも溜息。

勢いのあった牽制球はセンターへ転がっていく。
カバーのゲンジがゆっくりと捕球体勢に入った。
ところが直後に、スタンドが歓声と悲鳴で騒然となった!

「あっ! トンネルだ!!」


なんと、カバーのゲンジがボールをトンネル・・
ボールは転々と外野奥深くへ。必死で追いかけるゲンジを尻目に、
歓喜のセカンドランナーがホームへ駆け抜けた。

サヨナラ負け。

ゲンジの軽率なプレーで試合が決した。

ようやくボールに追いついたゲンジ。ホーム付近で相手ベンチが総出で喜んでいる。
その光景で全てを察したのか、ボールを握ったまま、その場に立ち尽くしていた。

続きは後日。
この記事へのコメント
このときのドラ夫さんの顔が目に浮かびます。
怒りと悲しみが押し寄せてその場にいられない辛さがあったのではないでしょうか。
我が家では、晩飯ぬき!風呂入って布団入って反省しろ!
寝たふりした子供に、妻がそっとおにぎりを布団に持っていきました^^
Posted by metoo at 2005年09月15日 00:44
いやーきついですね。
私も同じ様な目にあっていますが、その時、父親である私がどういうリアクションをしたら良いのか、迷ってしまうんです。
余裕があるときは、笑顔で「すみません、なさけない」なんっていってお茶を濁していれば良いのですが、大一番の時の致命的なエラーの時は、気配を消しておくしかないですね。何も言えませんし、私が謝っても仕方ないですし。

でも一番きついのは子供自身ですからね。ドラ夫さんが、どの様なフォローをしたか、楽しみです。
Posted by 星 十徹 at 2005年09月15日 07:34
私も長男の「暴投」で逆転負けした時、星さんといっしょで気配を消しました(笑)

立ち尽くすゲンジくんの気持ち。それを目の当たりにしたドラ夫の気持ち。
詳しくお聞きしたいです。
Posted by さとる at 2005年09月15日 08:07
題名を見た時になんとなく予感はあったものの、
「あっ! トンネルだ!!」の場面で思わず「ウッソー!」と声に出てしまいました。
こんなに一度にゲンジ君に神様も試練を与えてくれなくても良いのに・・・。
 
幸いこれほどの場面を経験した事は無いですが、新人戦から始まった、Aチームの試合に息子が出ていて楽しいのは勿論なのですが、それでも気持の休まる時はありませんでした。

どの公式戦も上級生にとっては最後の大会となりますから、息子にも常に上級生と同じ気持で戦う様繰り返して来ました。

この試合の後のシーズンオフ、どんな風に過ごされたのかな・・・。もうすぐ、ゲンジ君5年生ですね。いつもの事ながら、この先の展開が楽しみです。
Posted by ハッシー at 2005年09月15日 10:06
 うーーーーーーーーーーーーーーーん、うちの息子も大事な場面で、サードで凡フライのポロや、トンネルを数限りなくやってくれましたので、お陰様で「日常事」として「監督時代」は、冷静に見られるようになりました。
 サヨナラエラーは、少年野球では、全くあり得ないシーンではないので、胸が痛くなりますね。内野のエラーは、後の外野手がフォローしてくれますが、外野手のチョンボは「劇的」になるのが宿命です。よう立ち直ってくれました。。。
 
Posted by フルコーチ at 2005年09月15日 10:19
それはツライわ・・・・
監督してるチームに二男がいます。幸いにして今のところは無いですが、いつもセカンドにボールが飛んだら心の中で祈っています。もし息子がサヨナラエラーやったらと思うと恐くて恐くて、冷静でいられません。
Posted by 新米C監督 at 2005年09月15日 10:52
これはキツイですね。
ウチもサヨナラワイルドピッチというのを経験してますが、叱って良いのか慰めて良いのか、しばらく考えられませんでした。

息子の同級生がサヨナラトンネルをしたこともありました。本来すごく守備の上手い子なので、そのときは集合が掛かっても泣き崩れてなかなか立ち上がれませんでした。

しかしその後しっかり立ち直って、外野の要となり、今では中学野球部で1年生で唯一レギュラーで頑張ってます。
Posted by かに at 2005年09月15日 14:35
今年の春の大会で同様のことがあり、エラーした選手のお父さんはいつも応援に来てくれる方だったのですが、こちら側がどう接していいのか、何て声かければいいのか・・・
仕方がないので、そのお父さんと飲みに行きました。(結局、これかい?)
Posted by 少年野球コーチ at 2005年09月15日 17:25
なんとも言えない結末でしたね・・・
こんな時、親としてどう対応していいのか? ドラ夫さんはどうしたのでしょう? 続きが気になります。
Posted by パームボール at 2005年09月15日 17:47
metooさん こんばんは。

夕飯抜きですか! 厳しいですね(^^;
うちはまだそこまではいきません^^
あの光景は、今ではある意味で良い思い出です。
Posted by ドラ夫 at 2005年09月15日 19:21
十徹さん こんばんは。

私もあの時は、他の親御さん達と交じって観戦でした。
その時の様子は、また次回に書きますが、結構辛いものがありましたね〜
Posted by ドラ夫 at 2005年09月15日 19:24
さとるさん こんばんは。

一瞬の出来事でしたからね〜 皆さんに申し訳ない気持ちで一杯でしたよ。試合には負けましたが、息子は得るものが多かったと思いますね。
Posted by ドラ夫 at 2005年09月15日 19:28
ハッシーさん こんばんは。

私もあの時は血の気が失せました・・
あまりに予想外の光景に呆然としてしまいました。
当時9歳の少年には、あまりに過酷な立場でしたね。

でもこのプレーが、この後の取り組みに影響を与えたのは確かだと思います。
次も期待してください^^
Posted by ドラ夫 at 2005年09月15日 19:33
フルコーチさん こんばんは。

通常のエラーですと誰でも経験があると思いますが、タイムリーエラーで、尚且つそれが「サヨナラ」となりますと、逆に貴重ですよね(^^;
今だから笑ってられますが、あの時は参りました^^
Posted by ドラ夫 at 2005年09月15日 19:38
新米C監督さん こんばんは。

親というのは、子供がタイムリーを放ったりファインプレーをした時は喜色満面ですが、好機に三振や守りのエラーは落ち込みますよね。
それが少年野球の面白い所でもあるんですが^^
Posted by ドラ夫 at 2005年09月15日 19:41
かにさん こんばんは。

まーぼ君も経験者ですか。皆そうした事を経験して大きくなるんですね。
うちはこれ以外でも、ボーンヘッドによるサヨナラ負けがありました。いずれこのカテゴリーにも書く機会があると思います。
Posted by ドラ夫 at 2005年09月15日 19:47
少年野球コーチさん こんばんは。

いいじゃないですか、そのお父さんも気が紛れたというか、嬉しかったんじゃないですか?^^
しかし親もこうした時は辛いですよね〜 
Posted by ドラ夫 at 2005年09月15日 19:49
パームボールさん こんばんは。

「どう対応するか?」 これは難しい問題ですよね。
子供の性格にもよりますし、正解は一つだけじゃないですよね。
この時はどうしたか? それは次回に書きますのでお待ちください^^
Posted by ドラ夫 at 2005年09月15日 19:53
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