前回の続きです。
2002年10月
紅白戦で初めて、実戦形式のマウンドに上がった息子ゲンジ。
結果はメッタ打ちをクラってしまう。
監督はコントロールの良さを指摘してくれ、一定の評価を貰ったが、
当のゲンジは意気消沈。 自信を失い落ち込んでいる。
翌年の投手候補は二人。もう一人の子はこの日、好ピッチングを披露。
しかも一つ年下の3年生だ。これもゲンジは頭にあるのだろう。
元々、野球を始めるまでは引き篭もり気味の性格。
根がそうした性格なので、自分に自信を持つという事が出来ないでいる。
ドラ夫はここが肝心と、ゲンジを激励した。
監督に言われた事も大袈裟に褒めてやる。
ところがゲンジは終始うつむき気味・・・・
「どこが自分でダメだと思った?」 と質問。
「・・・ やっぱりスピードが無いのがダメなんかなぁ・・」 とゲンジの返答。
「じゃあこれからの目標が出来たやん。スピードを出す練習をしていこうよ。」
「そうだね・・ でも僕がピッチャーでホントにいいの?」
これにはドラ夫も困ってしまう。
そもそも投手というポジションは、本人に明確なやる気が無いと務まらない。
監督の推薦とはいえ、本人が弱気のままでは大任は任せられない。
この時のゲンジは本当に投手への拘りがあるのか?
そこでドラ夫は提案した。
「今日はまだ初めてだから無理もない。しばらく努力してみようよ。色々と試しながら練習をして、それでダメだったらピッチャーを降りればいい。 だから今日の結果だけで落ち込むのはもう止めよう。」
ようやくゲンジも少し笑顔が戻り、黙って頷いていた。
本当なら負けず嫌いの、闘志を前面に出す性格の子になってほしいが、
こればかりは仕方ない。野球を通じて少しでもそれに近づければ良いのだが。
しかしこれで当面の目標が定まった。『スピードアップ』
これに親子で挑戦する事になるのだが、当時のドラ夫はゲンジの長所である、
コントロールの良さ。という項目を全く軽視してしまった。
これがこの後、様々な苦労を引き起こす遠因となったのかもしれない。
続きは後日。
2002年10月
紅白戦で初めて、実戦形式のマウンドに上がった息子ゲンジ。
結果はメッタ打ちをクラってしまう。
監督はコントロールの良さを指摘してくれ、一定の評価を貰ったが、
当のゲンジは意気消沈。 自信を失い落ち込んでいる。
翌年の投手候補は二人。もう一人の子はこの日、好ピッチングを披露。
しかも一つ年下の3年生だ。これもゲンジは頭にあるのだろう。
元々、野球を始めるまでは引き篭もり気味の性格。
根がそうした性格なので、自分に自信を持つという事が出来ないでいる。
ドラ夫はここが肝心と、ゲンジを激励した。
監督に言われた事も大袈裟に褒めてやる。
ところがゲンジは終始うつむき気味・・・・
「どこが自分でダメだと思った?」 と質問。
「・・・ やっぱりスピードが無いのがダメなんかなぁ・・」 とゲンジの返答。
「じゃあこれからの目標が出来たやん。スピードを出す練習をしていこうよ。」
「そうだね・・ でも僕がピッチャーでホントにいいの?」
これにはドラ夫も困ってしまう。
そもそも投手というポジションは、本人に明確なやる気が無いと務まらない。
監督の推薦とはいえ、本人が弱気のままでは大任は任せられない。
この時のゲンジは本当に投手への拘りがあるのか?
そこでドラ夫は提案した。
「今日はまだ初めてだから無理もない。しばらく努力してみようよ。色々と試しながら練習をして、それでダメだったらピッチャーを降りればいい。 だから今日の結果だけで落ち込むのはもう止めよう。」
ようやくゲンジも少し笑顔が戻り、黙って頷いていた。
本当なら負けず嫌いの、闘志を前面に出す性格の子になってほしいが、
こればかりは仕方ない。野球を通じて少しでもそれに近づければ良いのだが。
しかしこれで当面の目標が定まった。『スピードアップ』
これに親子で挑戦する事になるのだが、当時のドラ夫はゲンジの長所である、
コントロールの良さ。という項目を全く軽視してしまった。
これがこの後、様々な苦労を引き起こす遠因となったのかもしれない。
続きは後日。
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4年生の子に、あれもこれもと習得させようとすると、元々の部分まで崩れるんでしょうか?
すみません、私の推測の話でした。間違っていたら勘弁ください^^
一方では「見切りの早い」指導者もいます。やはり選手は良い指導者との出会いも必要なのかもしれませんね。
合宿中に、6年vs5年で紅白戦をやりました。日頃、四死球連発の5年エース君は、荒れることなくコントロール良く投げたのですが、逆に、バッティングの良い6年にボコボコに打たれてしまいました。
指導者:「四球ゼロじゃないかぁー、ナイスピッチング」
エース:「どこがぁ〜 ボコボコに打たれちゃったじゃない。6年生に投げたくない!」
指導者全員で寄ってたかって慰めました。気持ちは判る。
まだ右往左往している状況ですが、皆必死で頑張ってますよ(笑)彼らがどんなふうに成長していくか? ゲンジ君と重ねて見ていきたいと思います。
逆にケロッとしている子のほうが不気味かも?^^
た
ただ球速を上げるのは一朝一夕とはいきませんよね。
ドラ夫さんがどんな方法で、この課題に向かったのか?興味があります。
いえ、間違っていませんよ、概ねその方向で話は進んでいきます(^^;
今後も期待してください!
ウチの息子は今小6ですが、4年生からピッチャーをしています。
球はそこそこ速いのですが、コントロールがびっくりするくらい悪く、何度も試合をぶち壊してきました。(T_T)
私は速い球を投げることより、まずコントロールをつけることを練習したほうがいいのでは?と言いましたが、ダンナは「まずは正しいフォームで思いっきり投げること。そのあとでもコントロールはいくらでも付けられる。コントロールをつけた後に思いっきり投げるようにしてもスピードは上がらない。」って言います。
難しいですね。
見切りの早い人は確かにいますよね。会社にもいませんか?^^
私はすぐには見放さない性格かもしれません。
やるべき事をしないまま、諦めるのはどうかな? と思うクチですね。
その5年生の子の気持ち、よくわかりますよ〜
日頃四球が多いのに、制球が良い時に限って打たれてしまう。
野球は本当に一筋縄にはいきませんね^^
逆に育て甲斐もあるのかもしれませんが。
そうですか、そちらのチームも来期への視野に立ち、投手育成に入られましたか^^
バッテリーがしっかりしないと、ゲームの組み立てが難しいですからね。うまく育つといいですね。
まさしく一朝一夕といきませんね。
持って生まれた素質も、球速では大事かもしれません。
ただ以前、立花氏が先天的部分は10%。残りの90%は後天的ものでも、球速はある程度早くなる。と論じておられましたので、やはり理に適ったトレーニングを積むのも大事なんですね。
諦めずに続けていきたいと思ってます^^
そうですね。幾ら球が速くとも、そればかりですと打者も慣れますよね。
うちはストレートを見せ球にして、変化球の精度で勝負する配球を考えています。
中学になると変化球解禁ですから、色んな部分で幅が出来ますね。
息子さん、球速があるなんて大きな武器じゃないですか^^
丁度うちのゲンジと逆のパターンになりますね。
小学生ですと、制球と球速を兼ね備えている子は少ないかもしれません。そうした投手を擁するチームは強いでしょうね。
短所を直すか、長所を伸ばすか? 旦那さんは旦那さんのお考えがあるようですし、私もその方針は悪くはないと思いますよ。
うちはこの後、短所を直す方向でかなり苦労しましたからね^^
今後もよろしくお願いします。