2005年08月17日

前途多難?

前回の続きです。

2002年10月

翌年の投手候補を言い渡された息子ゲンジ。
少しづつ自宅でピッチング練習を開始していた矢先、
チーム練習での紅白戦に登板指令が出た。

紅白戦なので言わば練習の舞台。あまり神経質になる必要もないかもしれないが、
プレートさばきやボークの事などは、まだ教えていない段階。

監督にその事を指摘するも、
「練習ですから気楽に投げさせましょう。いけない部分はその都度教えればいいですから。」

確かに実戦感覚での練習は勉強にはなる。
しかしこの時はそんな気分にもなれなかった。
自信を失いはしないか? この点が心配。

親としてはある程度の見込みがたってから、満を持しての登板といきたかった。
しかし考えようによっては、最初に投手の苦しさや責任を植え付けるのも、
今後の肥やしになるかもしれない。

ゲンジもまさか? という表情。 この日にマウンドに上るとは思っていなかった様子。
見よう見真似で紅白戦開始。

緊張した感じで動作もぎこちない。
そして第1球はストライク。続く2球目はヒットを打たれる。

次の打者、初球ストライクの後、2球目がまたもヒット。
セットポジションだと球威が更に無くなる傾向。

ポンポンと投げるがどんどんと打たれる・・
6人続けてヒットを打たれ、ようやく下位打線でチェンジになる有り様。

続く2回。この回も先頭から打たれまくる・・
ボールにスピードが無いので、面白いように打たれている。

見ているのも可哀想な程。ここで監督より降板の合図。
他の選手にマウンドを譲り、ゲンジはセンターへ。

練習とはいえ、少し気の毒な感じ。
「やはりまだ早過ぎたかなぁ。」 とドラ夫も意気消沈。
ゲンジも落ち込んだのか、打席でもバットが湿りがち。

そんな感じで紅白戦終了。
まだ初めての登板ながら、「投手としての資質に欠けるかな?」
とこちらは思っていた。

そして監督が歩みより、ドラ夫に一言。
「やはりゲンジは投手向きですね。今日投げさせて、それがよく判りました。」

「え? どこが投手向きなんですか?」 とドラ夫も不思議な気持ち。
あれだけ打たれまくった選手のどこが投手向きなのか? 意味がよく解らない。

「ゲンジはコントロールが抜群です。見ていて判りませんでしたか?」
「今の時期、球速があるのは大きな武器ですが、それより大事なのはコントロールです」

なるほど、そう言われてみれば四球は一つも出していない。
『打ちやすいボール』ばかり投げていた。という感じもしなくはない。

監督が、「四球で自滅するよりも、打たれたほうがいいんですよ。」
「後はこれから少しづつ、スピードをつけていけばいいんです。」

前途多難かな? と思っていたが、監督よりそのように言われると、
なんとなく安心。今後の課題も見えたし有意義な練習だった。

ところが当のゲンジは・・
「僕、やっぱピッチャーは無理かなぁ?」

続きは後日。
この記事へのコメント
 いやー、監督さんのおっしゃる通り!
 バッターが打てない速球を投げられる子でも、四球が多くては試合になりません。私も、打たれても四球の少ない子を使いますね。打たれることはアウトにするチャンスがありますが、四球は絶対にアウトにできません。
 だいたい負けるパターンは、エラーか四球で塁が溜まって、タイムリーがでてガタガタです。
Posted by フルコーチ at 2005年08月18日 10:09
「四球で自滅」
我がチームの5年生チームのエースがそうですね。
少年野球では「コントロール」重視となってしまいますね。
四球=2塁打となるケース頻発ですから・・・(4年生レベルでは特に・・・)
監督の仰っていることは理解できます。
しかし、当の本人のコメントが気になりますね〜。
自分の何に「向いていない」と思うのか。ゲンジくんのコメントが気になります。
Posted by さとる at 2005年08月18日 11:03
ゲームをつくることが何より大事ですよね。
どんな強豪チームでも、そんなに連打は続きませんからね。
逆に、なんだか押さえ込まれてしまうゲームがあります。不完全燃焼の様な。
投手としてのケンジ君の成長物語が楽しみです。
Posted by 星 十徹 at 2005年08月18日 11:14
監督は自信を感じ、ゲンジ君は自信を失う。
あべこべですね^^
監督、ゲンジ君、そしてドラ夫さんの気持ちが繋がると、ゲンジ君はどんどん急成長するのでしょうね。このラインがしっかり作れる監督さんは、子供を第一に考えてくださる方でしょう。
親が安心できますね。
Posted by metoo at 2005年08月18日 13:39
皆さんの仰る通りだと思います。
ピッチャーはコントロールですよ、連続ヒットを浴びたようですが四球の連続で守備の乱れが出るよりは打たれた方が良いですよ。
ベンチもストライクが取れる子は安心して送り出せますし大崩は少ないものですから。
どんなにいい当たりでも正面なら確実にアウトですから・・・・
ゲンジ君の弱気な発言が気になります、どうなったのでしょう・・・次回を楽しみにしています。
Posted by 背番27 at 2005年08月18日 18:48
フルコーチさん こんばんは。
そうですね、ストライクの入らない子が投手ですと、守りのリズムもとりにくいですよね。
でもその「ストライクをとる」 という事が、子供にとっては大変な事なんですよね^^ 簡単に出来れば苦労は無いかもしれません。
Posted by ドラ夫 at 2005年08月18日 19:56
さとるさん こんばんは。
学童野球ですと、四球→盗塁。というパターンはありますね。ですから2ベースを打たれるのと同じなんですよね・・
うちはスピードがこの時の課題でした。それは今でも課題として残っています。
Posted by ドラ夫 at 2005年08月18日 19:59
十徹さん こんばんは。
強い当たりでも野手の正面。ボテボテの当たりが内野安打。これが野球の面白い所ですよね^^
打たせればアウトをとる機会があるのですから、四球で自滅は避けたいところです。
Posted by ドラ夫 at 2005年08月18日 20:02
metooさん こんばんは。
はい。この時は双方の考えがあべこべでした(^^;
まぁ、コテンパンに打たれましたから、無理もないでしょうね。この後も試行錯誤が続くことになります。
Posted by ドラ夫 at 2005年08月18日 20:05
背番27さん こんばんは。
この時の息子の表情は、今でもクッキリと脳裏に焼き付いています。必死な顔で投げていました^^
この時の息子はまだまだ「野球を知らない」子でしたから、色んな部分で落ち込んだり、喜んだりしていた状況でしたね。
まぁ今でもまだ、野球は知らない部類の選手ですが(^^;
Posted by ドラ夫 at 2005年08月18日 20:10
すごい。
何がすごいって、
紅白戦といえ、初めての登板で無四球のピッチングのゲンジ君。
それを6人連続でヒットしたチームメイトも。
なかなかこんなには続きませんよ。
Posted by Skyboys広報 at 2005年08月18日 20:14
Skyboys広報さん こんばんは。

いえ、それ位にうちの息子の球がヒョロヒョロ球だったという事ですよ。
まるでバッティングピッチャーですね(^^;


Posted by ドラ夫 at 2005年08月18日 20:29
皆さんコントロール重視なんですねぇ。私はどちらかと言えば逆なんです。

当然コントロールを軽視するつもりはないですよ。言われてるように、少年野球は『四球=2ベース』ですからね。

ただコントロールは修正出来るけど、球威を上げるのは一朝一夕にはいかない、と言うのが持論です。
コントロールが悪いのは必ず原因があって、それを発見出来さえすれば直せる可能性がある。
一方で球威を上げるためにはやっぱり筋力ですからね。小学生時代は必要以上の筋トレはすべきではないですから、飛躍的に球威を上げるのは難しいと思うんです。

大阪桐蔭の辻内投手じゃないですが、やはり速球というのは魅力がありますから。とは言え、その辻内投手にしてもコントロールがままならなければ、春日部共栄戦のように苦しいピッチングになりますからね。

どちらかひとつしか得られないならもちろんコントロールを選びますが、可能性があるなら私は球威を選びたいですね。
どちらが正解というのはないんでしょうけど。

とは言え、初登板で無四球というのは立派です。誰でも出来るという事ではないですからね。
Posted by かに at 2005年08月18日 22:46
やはり,球威よりコントロールでしょう・・
というか準備不足と親子で考えていてのいきなりの登板で,
バッティングピッチャーのようにどんどん打たれるくらい
ストライクが入ることはすごいことだと思います.

自分自身は中学高校と捕手でしたが,
(下手だったので正捕手ではなくブルペンが主でした)
中学生,高校生でもあまり経験のない投手は
ストライクが入らずバッティングピッチャーもできないという状態でした.
コントロールさえ良ければ,球威は走りこみで下半身を作り,投げ込みをすれば出てきます.
最初からスピードがありコントロールのない投手よりも
コントロールがありスピードのない投手の方が大成するように思います.
最初はコントロールも打ち頃の球ばかり投げていても,最初からストライクが取れる投手は
もっと投げて慣れてくればコーナーをつく,ボール球を振らせるということもできますし,
スピードよりコントロールが大事だと思います.

同じだけのコントロールがあればスピードは大きな武器になりますが,
プロでも150km近く投げる速球投手でもコントロールが悪ければボール先行からストライクを置きに行って痛打され,速球が130kmそこそこの投手でもコーナーを攻め,100kmくらいの遅い変化球を織り交ぜれば十分勝てる投手もいます.

最初からコントロールがあるというのは大きな武器だと思います.

自分も中学高校で遊びで投手の真似事をして投手を捕手代わりに座らせブルペンで投げたことがありますがストライクはなかなか取れませんでした.(汗)

今後のゲンジ君のエースとしての活躍が楽しみです.
Posted by わたぼー at 2005年08月19日 09:44
かにさん、実体験でのコメントです。
 速球が投げられる子をコントロール付けさせるために、無理矢理フォームを改造していい部分を殺す必要は無いと思います。じっくりと、コントロールが付くように育てていくべきだと思います。
 しかし、速球も高学年になると、みんな打てるようになりますね。100km投げられる子は、速球投手だと思いますが、そのスピードだと真ん中入ればみんな持っていかれます。
速いだけじゃなくて、コーナーを付くコントロールが必要になりますね。
 以外なのは、高学年では80〜90kmぐらいの遅い球が、待ちきれなくて打てなくなります。
その遅さでコントロールがあれば、もの凄い武器です。
 従って、スピードよりもコントロールが必要の結論になるんです。

 ケンジ君の四球ゼロは凄いですよ。
我がエースは、四死球最低4個は許容範囲・・・_| ̄|○
Posted by フルコーチ at 2005年08月19日 13:14
追加コメントです.
特に,中学1年で投手になった連中で,
最初は球威がなかったやつは,
もちろん走りこみなどの努力はあったでしょうが,
身体ができてくるにつれ球威は増しました.

私たち捕手も投手と一緒に走りこみをしましたが・・
私は長距離走は得意になりましたが
野球はあんまりうまくなりませんでした(汗)

中学レベルでもまだまだ身体は大きくなるし
力(体力が)ついて来る時期です.

特にゲンジ君のように小学校時代ではどんどん成長する時期ですので,
球威はすぐに伸びると思います.

コントロールはドラ夫さんの最初の投球フォームの指導が良かったのかもしれませんが,
天性のものがあるのではないでしょうか?

でもこの監督見る眼がありますね.
これまでのいろいろなてんを見ても良い指導者に
恵まれましたね.
ゲンジ君は.
Posted by わたぼー at 2005年08月19日 14:27
かにさん こんばんは。
この頃の私は息子の球速の遅さにジレンマがありました。
そして、スピードアップを目標に色々と取り組んだんですよ^^
でも思うようにはいきませんでしたね・・
私もかなり研究したんですが、結果が伴いませんでした。
今でも球速は遅い部類です。ですから今は変化球を磨いています。力で押すタイプではないのが判ったので、技巧派を目指してます。

この頃の私はかにさんと同じく、スピードのほうに拘りがあったんですよ。試行錯誤の末、持ち前のコントロールも乱れた時期がありました。
投手は本当に難しいポジションです。
Posted by ドラ夫 at 2005年08月19日 21:06
わたぼーさん こんばんは。
息子も今では少しづつスピードもついてきましたが、他の子もそれなりに進歩していますので、やはり比較をすると遅い部類のままですね。
これでも今年の冬はインナーマッスルの強化やスナップ、握力等の強化メニューを取り入れていたんです。
効果は少しづつでていると思います。
もちろん、身体の発達もあるでしょうが。

フォームは元巨人の河原投手のような、親の私が言うのも変ですが、とても綺麗なフォームで投げます。
細かい部分での身体の使い方が今後の課題でしょうか。

6月に指導を受けた東京の上達屋での指導は有意義でしたね。あれでかなり球質が重くなりました。
今年中に1度は投手としての中学デビューを期待しています。
でも現状は5番手投手ですから、難しいかもしれません。捕手の訓練もありますし。
でもこれからも自宅練習では投球練習は続けていきます。たとえ登板機会がなかろうと・・ (^^;
Posted by ドラ夫 at 2005年08月19日 21:18
フルコーチさん ありがとうございます。

やはり、スピードとコントロールを兼ね備えた子供は少ないですかね? 小学生では無理かもしれませんね。
そんな投手がいるチームが上位進出を果たすのが多いかもしれません。

ある程度速い球でも、単調な投球ですと主軸には打たれますね。やはり緩急や駆け引きも必須項目になります。
投手育成は技術もさることながら、怪我・故障の絡みもあって本当に難しいですね。
Posted by ドラ夫 at 2005年08月19日 21:27
う〜む、やはりコントロールなんですかねぇ。
確かに息子が6年の頃、ウチが一番苦手としていたのはフルコーチさんが言う様な遅い球を駆使する投手でしたからねぇ。おかげで優勝候補と言われながら1回戦負けしてしまったこともありましたし。
私が球威を優先していたのも実体験があるんです。(といっても自分でプレイしていた訳じゃないですが)

息子が5年生の頃、我がチームでは右投げで球は速いがコントロールが悪い息子と左投げで球は遅いがコントロールが良い子と、まったくタイプの違う2人を投手に起用していました。

最初のうちは、息子は四球の連続で守備のリズムも悪くなり失点を重ねる、かたや左の子は打たせて取りそれが攻撃のリズムにもつながっていました。

しかし6年生になる少し前頃から、左の子は打ち込まれることが増えだしました。バッティングの良いチームにはコーナーを突いても内野の頭を越えられてしまうんです。4点5点と失点を重ねることが増えました。
その一方で、コントロール矯正のためつま先や膝の向きといった基本的な所を直していった息子はコントロールがだんだん良くなり、6年の春先には失点が左の子と逆転してしまいました。息子は6年生の一年間で防御率1点代にまでなったんです。(とはいってもコールドがありますから多少数字は正確ではないでしょうが)もちろん味方の守備あってのことですが

そんなことがあったんで、やはり球威があるのは魅力だなぁと思ったんです。
以前野球教室で元大洋の平松さんも「小中学生で魅力のある投手は球が速い子。コントロールはあとから付けられる」とおっしゃっていたのも私の頭の中にあったんで。

たかだか3〜4年の指導者歴ですから、経験者の方からすると、分かってないなぁてな事になっちゃうんでしょうが。

もちろんゲンジ君の投手としての可能性を否定するつもりはまったくありませんし、初登板無四球というのは本当に素晴らしいことですから。
中学生になると変化球も使えますから、ますますコントロールの良い投手の方が有利だと言うことも理解してます。

すいません。あんまりまとまってないんですが、投手のことではいっぱい勉強したつもりなんでつい熱くなっちゃうんですよね。
ドラ夫さんお騒がせしちゃってスイマセン。
Posted by かに at 2005年08月20日 03:24
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