2005年06月23日

意地の一発

前回の続きです。

2002年8月

一部の父兄から沸き起こった選手起用への不満問題。
一連のゴタゴタから、5年生の一人が退部。
息子ゲンジを始めとする、4年生選手の起用が騒動の発端だった。

現場を預かる指導者側と保護者達の間には、考え方に多少の違いがあるのも仕方ない。
誰でも自分の子を中心に見てしまうのも判る気もするし、
皆の全てが納得するような運営はかなり難しくもある。

だが今回の場合、公平な目で見ても保護者側のわがままな要求が原因だ。
この時の監督は、出来うる限りの選手起用を推進していたお方だ。
チームによっては、出場選手は完全に固定で、控えの子にチャンスを
全く与えない監督もいるだろう。 

こうした状況なら、不満が出るのは当然であり、それなりの行動を起こすのも理解出来る。

しかしこの時のうちの状況はそうではない。
あくまでレギュラーに拘る親の一部の反乱だ。

子供達とは関係のない部分で、こうした問題が出るのは、
なんともやりきれない思いだ。監督もさぞや心を痛めたと思う。
そうした圧力に屈した訳ではないとは思うが、次の試合でゲンジはスタメンを外れる。

ドラ夫はこれまで、ゲンジには練習で上手になって試合で結果を出していれば、
必ずレギュラーは獲れる! と激励しながら個人練習に取り組んできた。
しかし今回は、前試合での大活躍にも関わらずスタメン落ちの憂き目に遭う。

これについて、ゲンジにはどのように説明したらよいのか・・
純粋な子供に大人の世界の話をする訳にも行かない。
当の本人も、自分が何故外れたのか理解出来ていない様子。

試合はトントン拍子に進んだ。4対4で迎えた5回の表。
時間が過ぎていたので最後の攻撃だ。
監督は先頭バッターに代えてゲンジを代打に起用。

「悔しさの鬱憤をこの打席で晴らせ!」 とドラ夫もつぶやく。

初球を叩いた打球は快音と共にライトの頭上を大きく越えた!

余裕のランニングホームラン。まさしく意地の一発だった。
ホームインしたゲンジに監督も喜びを爆発。こんな表情の監督は初めて見る。

「スタメンを決める時、苦渋の選択があった。一際ゲンジのホームランが嬉しかった。」
この言葉は、この時から数ヶ月後に聞いた監督の言葉である。

続きは後日。
この記事へのコメント
ドラマチックですね。
ケンジ君の精神力は素晴らしいですね。これだけ結果を出されたら、いくら判らん親でも空気を読むでしょうね。スポーツは実力の世界だと。

息子もケンジ君の様な子に先を越されるのだったら、喜んで控えに回るのですが、中途半端な選手だとねぇ〜、自分の息子の方が良く見えてしまうんです。
Posted by 星 十徹 at 2005年06月23日 17:11
ゲンジ君はホントにスゴイ精神力&バッティングですよね。
ウチは息子のバッティングで良い思いしたことないですからうらやましい限りです。

しかし下の学年が出ることを嫌がる親御さんってホント指導者にとっては困りモンなんですよね。試合である以上ベストのメンバーを組むのは当然の事なんですけどね。公式戦なら。試合に出るための努力に学年は関係ないんだから。
Posted by かに at 2005年06月23日 23:44
まさしく「意地の一発」でしたね!
起用に対する問題はどこでもありますよ。なにしろ9人しかスタメンの椅子はないのですから。
何を優先させするか? 結構悩みですよね。
Posted by シャドウP at 2005年06月24日 06:48
監督さんは迷いに迷ってゲンジ君をスタメンから外したんでしょう。
そのストレスから解放させてくれた一発に、満面の笑みが出たんでしょうね。
監督という仕事も、それはそれで大変なんですね。
Posted by ズンドコ節 at 2005年06月24日 07:48
おはようございます。

納得できないスタメン落ち‥でも途中出場でもちゃんと結果を残すんですからすばらしいですよ!

でもこういう「年功序列」みたいなことが発端で辞めてしまう子供がいるのは寂しいことですね‥。
ふとウチの次男とダブります。今のところまだ低学年で、レギュラーに絡まないので大丈夫ですが遅かれ早かれゲンジ君と同じような問題に発展するかもしれないですよね。
知り合いのチームにもう何年も監督を続けている方がいます。その監督さんはとても実績のある方で、毎年いい成績を残しており、父兄からも「ウチの末っ子(生まれたばかり)の年まで監督を続けて」なんて話もあるくらいです。
その監督さんは『ウチは実力主義だから』と初めから公言しています。実際今年も6年生が15人いるのにレギュラーに5年生がいました。でも6年生の父兄の誰も文句は言いません。聞くと「自分の子が試合に出られないのは寂しいけど、下手なんだから仕方ないよね」と言います。
やっぱり実績がありいい結果を残す監督さんだと、その采配が正しいものだと思え納得できるんでしょうね。
Posted by 寝てるゾウさん at 2005年06月24日 09:34
パチパチパチ。もう、手を叩いて喜んじゃいました。ゲンジ君、良く打ったぞ〜!
気持がスカッとしました。

そうそう、子供はもともと純粋なのです。それを大人達の我侭で潰してしまっては、もったいないな〜と常々感じています。

バッティングに以前より自信を持ち始めた息子もキャッチャーとして、少しずつですが、声が出るようになって来ました。

好調の時って、試合中ユニフォーム姿の子供達が普段より大きく・大人っぽく見えませんか?
Posted by ハッシー at 2005年06月24日 11:23
十徹さん こんにちは。
この時、結果が伴いまして私も安堵しました。
雑音を黙らせるのには効果的でしたね。
運が良かったです。





かにさん こんにちは。
保護者の集まりは、どうしても学年別の派閥になりますよね・・
良い方向でまとまる時もありますが、残念ながら変な方向でまとまる時もあります。
困ったものです。
Posted by ドラ夫 at 2005年06月24日 14:30
シャドウP さん こんにちは。
プロや高校野球でもそうですが、レギュラー確保は大変な事ですよね。
競争意識も大事ですが、大人の意向で起用に影響があるのが少年野球かもしれません。




ズンドコ節 さん こんにちは。
後から聞いた話ですが、「断腸の思い」でのスタメン落ちだったみたいです。
尚更、あのホームランが嬉しかったみたいですよ^^

Posted by ドラ夫 at 2005年06月24日 14:37
寝てるゾウさん さん こんにちは。
やはり相応の実績を残されたお方の采配や選手起用には、
周囲も納得するのでしょうね。
そうしたお方の言葉には重みがあって、皆も従いやすいのですね。
チームによって事情は様々ですから、理不尽な起用がまかり通る所もあるのが現実ですが・・
下の息子さん、上の学年の子をどんどん追い越してもらいたいですね^^









ハッシーさん こんにちは。
あのホームランは、私の場合シンミリした雰囲気で眺めていました。感慨深いといいましょうか、派手な喜びの感覚は無かったですね。それだけ背景が複雑だったんです。

息子さん、声が出るようになりましたか^^
捕手は要のポジションです。その子が大きく見えれば、
チームも大きく見えますよ^^

Posted by ドラ夫 at 2005年06月24日 14:54
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