2007年05月08日

三振を怖がるな

5月7日のエントリーの続きです。

前シーズンで5つしか三振がなかったゲンジ。
この日だけで3つの三振を喫してしまう・・

これまで1日に2試合でノーヒットは時々あった。
しかし私は三振の数に目が行ってしまった。

帰路の車中でこの点を指摘。自宅に戻り、前年のデータを拾い出す。
そこで私が口走ってしまった言葉は、
『次の試合は三振はダメだぞ! ボールに当てることを意識しろ』

どうも目を切るのが早く感じたし、意識はフェンスオーバーのような感じにも見えた。
振りが大きく、振り回しているような・・

早めに修正が必要だと思い、また次の試合までに3日の時間があったので、
幾つか集中的にメニューを入れた。まずはバントの練習。

ゲンジにバントのサインは滅多に出ませんが、
バントをさせてもそれなりに巧い。
1年生の時はよくバント練習をやりましたが、最近はご無沙汰。

この練習を復活させたのは、目の追い方というか、
ボールの見届け方を確かめるため。

それと正面からスポンジボールを投げてやり、それを打たせる。
スイングの再確認もあるし、芯で捕える意識を持たせる。

そしてスタンドティー。これはコンパクトなスイングを意識。
大振りの兆候を未然に防ぎ、ドアスイングにならないよう注意。
後はバッセンにも行きました。気晴らしを兼ねて。

さて次の試合日、私は改めて『三振はするなよ。』と伝えました。

この日は6打数2安打で三振はゼロ。一応ヒットも出たので、
まずは一安心。でも何かがいつもと違うような・・
しかし私は三振せずに終わった事に安堵してしまい、
スランプがまだ続いている実態に、この日は気付かなかった。

そして翌日も試合でしたが、この日は6打数ノーヒット・・
全く振るわず、まるで別人のような有り様でした。

三振を怖がるがあまり、中途半端なスイングに終始したのです・・

『振りが鈍いなぁ・・』 『バットが出ていかないなぁ・・』
試合中に顧問がボヤいた言葉です。
言われてみると、前日もこんな兆候があった。

また追い込まれると不利だと思ったのか、早いカウントから打ち急ぎの感も。
見ていて確かに振りが鈍い・・ ボールにちょこん と当てにいく感じか。

いつものスイングスピードは影を潜め、ただ当てるだけのバッティング。
どうも思い切りが無く、恐々と打席に入っている。

極めつけは、止めたバットにボールが当りピッチャーゴロ・・
こんな打撃は初めてみました。明らかに迷いがありました。

迷いの元凶は、私の発した言葉なのは明らか・・
最後の4試合、確かに三振はゼロでした。
しかしそれは何の意味も無いものになってしまった。

三振を避けるために、いつもの調子を落としてしまったゲンジ。
律儀な性格なので、私のいいつけを忠実に守ろうとしたのでしょう。

ですから私は自分に腹がたって仕方ありません。
ゲンジに申し訳なく思います。帰宅後、私はゲンジに謝罪しました。

『今日の6−0は俺の責任だ。許してほしい。明日の大会は三振を恐れるな。いつものようにフルスイングでいってくれ!』

選手個人で課題や特徴、またクセの違いもありますので一概には言えませんが、
今回の一件は私の妄言がゲンジの長所を殺してしまった。
という、悪しき一例でしょう。

ヒットを狙って打席に入るのに、消極的姿勢では望めません。
三振を恐れて当てるだけでは、何をやっているか意味が無い。

当てる技術はある程度は備わっている。後はそれを強く叩くだけ。
なのに私は・・ 自分のメンツに拘ったアドバイスしか出来なかった・・
本当に情けないですね。

ゲンジも気持ちがフッ切れたのか、笑顔で私の話を聞いていました。
翌日の大会は雨で中止になりました。ゲンジがスランプから抜けたかどうか?
それは次の土曜日にならないと分かりません。

しかし今度は内容を見てアドバイスをしたいです。
思えば最初の3三振、どれもスイング自体は良かったです。

『三振を怖がるな!』
この気持ちは大事だと思い直しました。

posted by ドラ夫 at 23:32| Comment(34) | TrackBack(0) | 技術指導の方針とは? | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>三振を怖がるな!

そうですよね。如何に打席で自分で居られるか?
Posted by Fastballer at 2007年05月08日 23:44
結果としてスランプになってしまったわけですが,ゲンジ君とドラ夫さんの関係が見て取れるいいエピソードだなぁ,と思ってしまいました。

そうそう。ウチのK太は最近ちょっとだけ,当たってきていたんですが,日曜日の練習試合では見事に三振で帰ってきました。しかも見逃し(-"-)

なので,帰宅後「振れよ!」と一喝しておきました。
Posted by K太父 at 2007年05月09日 00:42
私は一応、野球を知ろうとがんばっていますが(笑
素人には違いありません。
試合当日の息子へのバッティングのアドバイスは、気持ちよく振ってこい!です。
試合後の会話は、今日は気持ちよく振れた?です。
あながち間違いじゃなさそうですね。
結果を恐れている選手は怖くないですからね。
Posted by おちあい at 2007年05月09日 00:48
>三振はダメだぞ! ボールに当てることを意識しろ

ドラ夫さんの気持ちは痛いほど分かります。

>選手個人で課題や特徴、またクセの違いもありますので一概には言えませんが

いえいえ 野球では どんな選手でも ボールを当てに行ってはNGだと私は信じています。
Posted by ケロの父 at 2007年05月09日 02:04
ドラ夫さん、おはようございます。
なるほど外れでした^^ 私も自分で草野球をやっていますが、当てに行って打てた事はあまり(全く?)ないです。打撃はメンタルが大事だと思うので迷いがあっては打てませんよね。打席では迷い無く打ちたいものです。いつもどおりの自分でしか、打てませんもんね。
Posted by winning shot at 2007年05月09日 05:18
ウチも息子もよく三振しますが、スイングアウトはOKにしてます。そのかわり中途半端スイングはNGです。3回に1回でもヒットが出たらすごいですよね。
ゲンジ君とはレベルが違いすぎますけど。
Posted by DAN at 2007年05月09日 08:26
難しく 悩んじゃう様な事 言っちゃイケマセンよねぇ〜 ^^;
 握りの修正をした他に... ピッチング練習の壁(キャッチャー)を自発的にする事!
  ポータブルゲームの禁止!コレ等の三つを中体連迄、と 課しましたが… ^^

さて!? 吉と出るか凶と出るか。。。(本番はもう直ぐ、頑張れ源治!! 天真爛漫!!)
Posted by ぶっ叩け〜!! at 2007年05月09日 09:30
いい親子関係ですね。
過ちを素直に息子に謝る父・・・。
簡単そうだけど、なかなかね・・・。

次男も当てにいっているバッティングが目立ちます。おそらく三振を恐れているのでしょうね。自分の中にかっこ悪いという意識があるのかも知れません。自主練してる時はいい振りしてるのにな・・・。
Posted by ハッシー at 2007年05月09日 09:32
 この記事を読んで、目が覚めた思いです。
実は、我が息子は【三振大王】。
それなのに、指導者たち(ちゃんと野球の経験のある人)は、
『あいつのバッティングはいいよ〜。』
と、ほめてくれるので、どこがどう?良いのだ?
と、疑問に思っていたのですが…。

 息子は、三振がどうのこうのなんて微塵も考えず、
いつでもフルスイングで勝負していたから…かも。
(単に何も考えていない、とも言う(-_-;)。)
Posted by でぃあ at 2007年05月09日 09:40
ウチのチームは、同じ三振でも、見逃しはNG。空振りはOKです。振らなきゃ当たらないですし。
みんな、気持ち良く空振りの三振、そしてベンチは、ナイススウィングの声。
でも、そればっかりじゃね。(>_<)
Posted by 穴金空歩人 at 2007年05月09日 10:01
やっぱり思い切ったフルスイングがゲンジ君の持ち味ですよね!!
私もよく頭に入れておきますね!!
Posted by ヨウボン at 2007年05月09日 10:03
-追記-
壁の件ですが… 腰高の中腰(バッター目線)で引いて捕らせようと想ってます。

こちらのキャッチャーの子も、目線が癖に成っちゃって 現在スランプ中
 又、肘を伸ばし&ミットを内への(アンパイヤ)誤魔化しのキャッチングを習得中で...
  其のせいか!? 迎えに行っちゃって、呼び込めない感じです。


Posted by ぶっ叩け〜!! at 2007年05月09日 11:01
三振は確かに好きではありません。
(息子は三振デビューでしたから・・)

ですが、空振り三振はちょっと許します。
(外角高めのボールに手を出すのは、ちょっと許せませんが・・)

見逃したときは、どんなボールだったか聞きます。
審判がおかしいときもあるのに、息子に『なぜ振らなかったんだー』とはいえませんから・・。

野村監督も『審判に壊される試合が一番頭にくる』といっています。

審判だって人間ですから、間違いがあります。
人の間違いまで、背負い込むことも無いでしょう。いいときも悪いときもある・・といった感じです。

三振はやはりいいものではありません。

ゲンジ君の実力からして、ドラ夫さんがキツク言うのも解ります。

今回のような素敵な親子関係をお聞きして、大変うれしく思いました。
Posted by 満木 月風 at 2007年05月09日 12:50
そ〜ゆ〜事だったんですね。
お父さんの言うことをストレートに受け入れる律儀なゲンジ君…自分の間違いを素直に認め謝罪できるドラ夫さん。ステキですね〜(●^o^●)

私達親子に爪のあかを宅配便で送って下さい。
着払いで結構です…
Posted by hitomi at 2007年05月09日 14:19
スランプの原因はいろいろあると思います。どこか知らないうちにフォームが崩れている事が多いですね。たとえば腰や肘などの疲労からかばう動きで微妙にバランスを崩してしまうとか?根本からの修正とは行きませんがボールを正しい姿勢で見きるということである程度修正はできますよね。桐蔭の中田がヤルあのカブレラと同じバットを担ぎ背中を反る行動は背筋をキチンと伸ばすという意味があるのです。背筋を伸ばして頭を動かさず割れを大きくコマのように回る。言うのはたやすいですが、スランプの時ほど基本を丁寧に繰り返し体に思い出してもらうしかないようです。
Posted by F at 2007年05月09日 16:03
ドラ夫さんの言葉は、やっぱり影響力大ですね〜。
ゲンジ君は、お父さんのことを信頼しているってことですね。父と息子、いいなぁ・・・
土曜日の試合が、楽しみですね!
ドカンと一発出るのでは・・・。


Posted by てんてん at 2007年05月09日 16:32
このエントリーを見て目が覚めました。
実は私、四月頭に大阪の某施設に行ってきた後
三振は多いながらも18打数11安打と好調を保っていたんです。
この連休中18試合を消化したのですが、
9つの凡退のうち5つはこの連休中のものでした。
三振を怖がって当てにいった結果、6-1。
この一本もぱっとしない、振り切れないヒットでした。
信頼を勝ち取ったらなおさら三振を恐れないことが大切ですね。
「ゲッツーよりはいい」と考えて思い切って振っていかないといけませんね。
Posted by 仙人掌 at 2007年05月09日 17:20
Fastballerさん こんばんは。

そうですね。打席では冷静さを保つのも大事ですよね^^
Posted by ドラ夫 at 2007年05月10日 21:56
K太父さん こんばんは。

K太君、調子が上向きなようでなによりです^^
好調を持続して、タイムリーヒットをかっ飛ばしてほしいですね^^
Posted by ドラ夫 at 2007年05月10日 22:17
おちあいさん こんばんは。

気持ちよく振るお膳立てを整えてあげる。
いい事ですね。 これも一種のイメトレでしょうか?
プレッシャーを与えてしまった私は・・ ダメ親ですね^_^;
Posted by ドラ夫 at 2007年05月10日 22:21
ケロの父さん こんばんは。

ボールに当てるのも確かに大事な要素ですが、ただそれだけではバントと同じですもんね。
やはり強く振り切らないと^^
Posted by ドラ夫 at 2007年05月10日 22:24
winning shotさん こんばんは。

中学は変化球もありますし、それに対応するには「当てる」技術も確かに必要です。
しかし そればかりに気をとられると、打撃そのものが狂うという事が、今回よく解りましたよ。
奥が深いですよね^^
Posted by ドラ夫 at 2007年05月10日 22:27
DANさん こんばんは。

3回に一度ヒットなら御の字ですよね^^
中途半端なスイング、息子はこれまでほとんど無かったのですが、今回のスランプはそれが目につきましたよ・・
Posted by ドラ夫 at 2007年05月10日 22:30
ぶっ叩け〜!!さん こんばんは。

ポータブルゲーム、何故かゲンジは最近は自らそれを絶っています。どうしてかな?^^

中体連本番、刻々と迫ってきますね・・ お互い、いい勝負を演じてほしいです。
Posted by ドラ夫 at 2007年05月10日 22:34
ハッシーさん こんばんは。

「いい親子関係」
これは謙虚な息子のおかげですよ^^
普通の子なら、こんな口うるさい親父の言う事は相手にしないでしょう^^

次男君もスイングが躊躇してますか? 何かヒントを得れば元に戻りそうですね。昨年の活躍を思い出してほしいです^^
Posted by ドラ夫 at 2007年05月10日 22:37
でぃあさん こんばんは。

低学年はそれで良いと思いますよ。
とにかくこの年代は裏の事は考えず、ひたすら思い切り振る事を教えないと^^
見逃しばかりの子が多いんですよ。低学年は。
それじゃ困りますからね^^
Posted by ドラ夫 at 2007年05月10日 22:40
穴金空歩人さん こんばんは。

ジレンマじゃないですが、扇風機ばかりじゃ勝てないですしね^_^;
かと言って、褒めるところは褒めてあげたいですし。
うちの指導者はあまり『ナイススイング!』とは言いません。
私は言いますよ^^
Posted by ドラ夫 at 2007年05月10日 22:43
ヨウボンさん こんばんは。

高校に入れば、もっと何かと制約を受けそうです。
比較的自由に打たせてもらえる今の環境。これを肝に銘じて打席に入ってもらいたいですね。
Posted by ドラ夫 at 2007年05月10日 22:45
ぶっ叩け〜!!さん 再びこんばんは^^

キャッチングの技術も大事ですよね。
うちは良い意味での【ズルさ】 がありません。どの選手も・・
この項目は個人のひらめきだと思うんですが、どうでしょう?

キャッチングをしながら打撃をイメージ。これは良い練習ですね。うちも捕手なので、話をしてみようと思います。腰高でバッター目線。ちょっと試してみます。

Posted by ドラ夫 at 2007年05月10日 22:52
満木先生。こんばんは。

目から鱗です・・

>審判だって人間ですから、間違いがあります。
人の間違いまで、背負い込むことも無いでしょう。


確かに基準の一定されない審判もいます。
正直、こういう主審にあたると、それだけで打撃を狂わされる事もあります。
でもそれも「野球」なんですよね。
他人のせいにしてはいけないんですね。
私はこういう場合、いつもカリカリしてしまいます^^

Posted by ドラ夫 at 2007年05月10日 22:58
hitomiさん こんばんは。

聞き分けの良い息子ですので、私の失敗で彼を追い込んだのは、本当に不覚でした・・
次はリラックスさせて試合に臨ませたいです^^

爪ですか?! 爪を噛む癖がある私ですが、ご利益は無いですよ(^^;
Posted by ドラ夫 at 2007年05月10日 23:01
Fさん こんばんは。

スランプは無いにこした事はありませんが、
どんな一流のプロ選手でも、スランプが襲ってきますよね。
初心に戻るには、やはり基礎的な所に立ち帰るのが早道でしょうか。

私は専門家じゃないので、決め付ける資格はありませんが、
息子の事はずっと見てきてますから、ある程度の調子は把握出来ます。
ただ的確なアドバイスが言えるか言えないか? ここがポイントです^^ 今回は裏目でしたぁ・・
Posted by ドラ夫 at 2007年05月10日 23:07
てんてんさん こんばんは。

信頼なら善いのですが、単に慣れているだけです^^
彼の性格なんでしょう。言われた事は文句を言わずに黙々とこなしますから^^

でもそろそろ自分で工夫も欲しいところです。
探究心はちょっと欠けているフシがあるように見えます。
Posted by ドラ夫 at 2007年05月10日 23:11
仙人掌さん こんばんは。

>信頼を勝ち取ったらなおさら三振を恐れないことが大切ですね。

逆転の発想ですよね。私もメンツに拘っていた部分があり、ちょっと恥ずかしいですよ。。。

それにしても18の11 なんて凄い数字ですね!
打率.611 ! 脱帽です^^ 好調を少しでも長く持続してくださいね^^


Posted by ドラ夫 at 2007年05月10日 23:19
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