2005年05月16日

どん底

前回の続きです。

2002年6月
 
塁審参加の名目で、久しぶりに少年野球に関わった。
息子ゲンジも初のセカンドを無難にこなすも、
新加入のメンバーの追い上げが顕著。
 
前年のメンバーから数人がAチームに合流し、代わりに新メンバーが入ったのがこの時のチーム構成。
これでいくとチーム内の勢力図にも変化があるのが当然で、
順調ならゲンジも8番目〜12番目辺りを維持していなければならない。
 
ところが気管支炎による出遅れに加え、個人練習の中止。
更には 新メンバーの意外な追い上げに前述の圏内も危うい状況。
 
こうした状況にドラ夫も焦るが、前年の時のように個人練習を強いる気は無かった。
あくまでも、ゲンジ自身の意識の変化を待つ事に変わりはない。
週末の練習にも顔は出さないので、新選手の実力も測れないし、
とにかく、あまり息子の成績に敏感にはならないよう、意識して努めた。
 
そして次の練習試合の日。
 
塁審予定だった人に急用が出来、ドラ夫にその代役の依頼が舞い込む。
こちらに予定は入っていなかったので快諾し、試合会場へ足を運ぶ。
 
この日は3チーム総当りの練習試合。2試合をこなす予定だ。
最初の試合、ゲンジはスタメンを外れる。ほぼベストメンバーに近い布陣。
途中、数人の選手交代があるが、結局ゲンジはベンチのまま試合を終える。
 
続く2試合目。
今度はメンバーを大幅に入れ替え、新メンバー全員が守備についている。
ところが、ゲンジはまたしてもベンチスタート・・・
 
監督の意図が判らないが、さすがにこの時はショックで、
やり場の無い怒りが込み上げて、それを抑えるのに必死だった。
同時にこの時のゲンジの胸中が気になる。
 
「ゲンジよ、これで燃えなければ男じゃないぞ!」
と心で叫ばずにはいられない。
1つ下の学年の子がスタメンなのだ。しかもそれが一人ではない。

冷静に考えれば、この試合はテストの意味合いが強く、実際に主力選手も
ベンチに退いている。ゲンジが前の試合にスタメンなら、こうした考えも浮かぶだろうが、
2試合続けてのスタメン落ち + 新メンバーのスタメン抜擢(全員)
という状況にでは、冷静になれと言うほうが無理かもしれない。
 
試合は最終回の攻撃で2アウト。ここでこの日初めてゲンジが試合に登場。
代打での起用だ。「ヒットを打って、皆を見返してやれ!」と小さく呟くドラ夫。

ところが結果は空振りの三振・・・
 
こうしてゲンジはチーム内でも危機的状況に追い込まれた。
そしてドラ夫も、地の底から沸き起こる怒りと悔しさに見舞われていた。
 
続きは後日。


この記事へのコメント
判ります判ります!その鉛を呑まされた様なずっしりとした感覚。私もよく経験しています。
私も競技スポーツに携わっていた人間として、監督の選手起用に物申すことの愚かさは熟知していますし、持って行き場の無い怒りにすごいストレスを感じました。
そんな時は、気心の知れているチームメイトの親と長電話をしてやるせない心情を吐露していました。
でも、下の学年の子を使われるのは嫌ですね。その子が将来を嘱望される様な素材を持った子でしたら諦めもつくのですが、昨日今日始めてさっきまで砂遊びをしていた様なのが試合に出ていたらいたたまれないです。そんな時、必ずまぐれでフライを捕ってしまったり、振ったバットにボールが当りヒットを打ったりするんですよねぇ〜。そうすと、監督が嫌味っぽく「ベンチの上級生はこれからずっとベンチかもなぁ〜」なんていう言葉を息子に投げかけられて…。思い出しただけでも不快な気持ちになります。うちの馬鹿息子は、そんな子に打順を抜かされやがって!また、興奮してきてしまった。
Posted by 星 十徹 at 2005年05月17日 12:46
ドラ夫さん どうもです。
今回の記事、まるで過去の自分の姿を見ているようでした。
私も同じでしたよ(笑) こんなお父さん、結構いるんじゃないかな?
Posted by ズンドコ節 at 2005年05月17日 19:22
十徹さん こんばんは。
 
>昨日今日始めてさっきまで砂遊びをしていた様なのが試合に出ていたらいたたまれないです。

思わず笑ってしまいました^^
 
まぁ試合に出る喜びを体験させるのも大切なんですが、
あまり遊び半分の子はどうかと思いますね。
 
私も記事を書きながら当時を思い出すと、懐かしいと言うより、
あの時の悔しさのほうが強く印象に残ってますね。
 
 
 
ズンドコ節さん こんばんは。
 
ズンドコ節さんもそうでしたか!
案外、こうした気持ちの親御さんは多いかもしれませんね。
叶う事なら、こうした想いは今後は遠慮したいですよね。
Posted by ドラ夫 at 2005年05月17日 20:25
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック

空振り
Excerpt: 空振り空振り(からぶり)は、野球やゴルフなどでバットやクラブが球に当たらず、空を切ること。転じて、(訪問などで)目的がかなわずに終わること。空振(り無し),カラブリ(カタカナ)とも書かれる。Wikip..
Weblog: 【空振り】について
Tracked: 2005-05-28 14:04
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。