2005年12月29日

なりふり構わず

前回の続きです。

2003年4月

強力打線が看板の相手に、3回までパーフェクトピッチングを続けるゲンジ。
大方の予想は大差での敗戦が主流だったので、ここまでは出来すぎの展開。

6年生主体の相手チーム、ゲンジのスローボールにタイミングが合わない。
引っ掛けた凡ゴロを続けていて、相手監督もイライラ気味。

3回裏の攻撃は3者凡退。さすがに相手投手の球は速い。
Bチームの我がチームでは、連打を期待するのは酷な状況。
形の上では投手戦の様相だが、次の4回からは2巡目に入る。

4回表の守り。ここで相手チームはベンチ前で円陣を組んだ。
相手監督がもの凄い形相で檄を飛ばしている。
先頭バッターもこの円陣に加わっており、相手の意気込みを感じる。

こちらの応援席も、思わぬ試合展開に盛り上がっていた。
番狂わせがあるか? 父兄にも笑みがこぼれている。

一方、マウンドのゲンジは少し疲れ気味の表情。
スタミナ面が心配される。投手は体力消耗の激しいポジション。
冬の間、技術関連の練習ばかりだったツケが回ってきたか?


バッターが打席に入る。
次の瞬間、皆が驚きの声をあげた。

なんとバントの構えをしている。
ゲンジは表情を変えずに第1球を投げた。
すると本当にバントしてきた!

3塁線に転がる打球。しかし内野陣はバント時の対応が出来ていない・・
悠々セーフ。ついに初めてのランナーを許してしまう。

この時はまだ4月。チームが始動して間もないのに加え、
バント守備の練習は全くしていなかった。

と言うより、バントを多用するチームとはこれまで対戦が少ない。
それにまさかこのチームがバントをしてくるとは、相当意外な感じを受けた。

ピッチャーのゲンジも、自分がどんな動きをすればよいのか?その辺りの事を解っていない。 
冬の間も、フィールディング関連の自主練は後回し気味だった。
投げる事ばかりに気を取られ、後の事には頭が回らなかったのが実際の所。

無死1塁で次のバッターは送りバントの構え。
ところがサードがバントシフトをとらない。
キャッチャーから守備に関する指示も出ない。

無理もない、こうした事を想定した練習をしていないのだから・・

監督が必死に守備体系の指示を出す。
ゲンジはこの日初めてのセットポジション。

打者は送りバントを決めたが、ファーストとゲンジがボールをお見合い。
譲り合ったような形でオールセーフ。
浮き足だってきたのか、選手も声が出なくなってきた。

相手チームのメンツを無視した、なりふり構わないバント攻撃。
この仕掛けを封じる事は出来るのか?

続きは後日。

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