2005年12月26日

復活する野球少年

今日、とても嬉しい知らせがありました。
一人の少年が、1シーズンのブランクを経て来年から野球に復活します。

彼の名前はT君。息子ゲンジと同級生です。
昨年まで同じ学童チームで、共にプレーしたチームメイトでもあります。

T君は6年生の時はレフトの「準レギュラー」
一つ年下の選手との併用でした。

私もコーチの一員として、なんとかT君にレフトの定位置を掴んでもらいたかったのですが、
最後まで併用の壁を越えられず、シーズンを終えました。

6年生で規定打席に達しなかったのは2人だけで、そのうちの一人がT君でした。
T君は人並以上の大きな声を出す子で、チームのムードメーカー的存在。
私もこうしたT君のキャラが大好きでした。

卒団後、ほとんどの選手が中学でも野球を続けるなか、
T君が選んだのはバスケットでした。

私もゲンジを通じ、なんとか野球を続けるよう説得したのですが、
本人は野球を断念する意向のようでした。
やはり学童チームでポジションを獲れなかったのが、大きな原因のようでした。

身体能力は比較的高く、磨けば飛躍しそうな雰囲気もあったので、とても残念でした。

こんなT君と久しぶりに会ったのが、スポーツ用品店の野球コーナー。
ゲンジを連れて買い物に出掛けた時、そこにT君がいたのです。

『ドラ夫コーチ! こんばんは!』 と元気に挨拶してくれた。

『お〜T! 元気にしとるか? ところでお前、ここで何やっとるんや?』

『え?・・ あのぉ・・ 別に・・』

なんだかハッキリしない態度^^ 
少し近況を聞いた後、T君は店を後にした。
直後にゲンジがこう言った。

『パパ? Tの奴、野球をもう一度やりたいみたいだよ。』

『何?! お前、誰からそんな事聞いたんや?』

『クラスの他の友達から。なんでも外野手用の新品グローブも買ったみたい。』

『ほんでお前には野球部に入りたいって言ったんか?』

『いや、僕は直接は聞いてない。この話をするとTはごまかすんだよ。』


詳しく言うと、バスケに入ったものの野球への未練が捨てきれなかった様子。
ゲンジを始め、以前のチームメイトが野球復活を薦めても、本人は踏ん切りがつかない。
戸惑いや1年のブランクが心配なのかもしれない。

それに一度野球を辞めたので、また入部するのも恥ずかしいのか?
選手同士は良しとして、指導陣に遠慮もあるのかもしれない。
こうした状況の場合、なかなか本人からは言い出しにくい部分も理解出来る。

ドラ夫はT君の父親に電話をした。そこのお父さんとは学童チーム以来親交もある。
まずはT君の気持ちの確認と、クラブチームに入る場合は、障害がある場合は全て
こちらが取り除く。という事をお父さんに伝えた。

そして最後に一言。
『選手・指導者一同、Tの復活を心より待っている。』

ドラ夫は監督と他のコーチにこの件を相談し、本人の気持ちが固まったら、
チームへの受け入れOKとの内諾を得ていた。

後はT君次第。

この話は今から半月くらい前の事。なかなか返事が来なかったが、
本日本人からこちらに電話があった。

『また野球がやりたいです。入団させてもらえますか?』

この言葉を聞いた時、不覚にもグッと来るものがあった。

1年のブランクは確かに大きい。4月には新1年生も入ってくる。
そうでなくても今の外野はポジション争いが熾烈。
T君の前途は厳しいとしか言いようがない。

しかし、本人のやる気と努力次第では台風の目にもなりえる!
他の選手に与える影響も大きいだろう。 

もとよりあの「大きな声」がチームに加わると思うと頼もしい!
声だけではなく、実力面でもチームに貢献してほしい。

ブランクがあるからといって、甘やかす事はしません。
2月のチーム始動からバンバン行きます!

T君を鍛える事、今から楽しみです^^

ゲンジもとても喜んでいました。私も本当に嬉しいです。
今後のT君、是非応援してあげてください。