2005年12月22日

のらりくらり

前回の続きです。

2003年4月

プレート距離で一悶着があったが、それも落ち着いて試合開始。
先発マウンドは息子ゲンジ、初めての公式戦登板です。

相手は6年生の優勝候補。しかも打線が強力との噂。
勝ち負けは目に見えているが、なんとか健闘してほしい。

ふりかぶって第1球。相手は見逃してストライク。
直後に相手ベンチの選手が騒ぎだす。

『ピッチャー! タマ速くねーぞ!』
『打てる打てる! 楽勝だぞそんな球!』

野次なのか自軍の選手への激励なのか? 
とにかく凄い声援が飛び続ける。
続いて第2球は詰まった当たりのファール。

『バッチしっかり! 目つぶっても打てるぞ そんな球!』

確かにゲンジの球は速くはない。だが情け容赦のない「口撃」が乱れ飛ぶ・・
このバッターは結局サードゴロに打ち取った。

『ドンマイ ドンマイ 次はホームランや!』
『バッター出ようぜ! 打ち頃の球やぞ』

相変わらず、挑発するような言葉を発する相手選手。
これにはこちらの応援席も閉口ぎみ・・
「口汚いことばかり罵るなぁ」 とあるお父さんもぼやく。

マウンドのゲンジは無表情、ひょうひょうとした態度だ。
「それでいい。相手の言葉など気にするな!」
心の中でつぶやくドラ夫。

相手打線は力が入りすぎているのか、初回は3者凡退。
オール内野ゴロだった。 まずは上々の出足。

その裏の攻撃は無得点。2回表の守りに入る。この回は4番から。
ゲンジはスピードこそ無いものの、キャッチャーの構えた所へボールが行く。
コントロールは100点だ。相手4番も2球続けて豪快な空振り。

これにはバックの守りから声援が飛ぶ!
『ゲンジ! その調子や! 三振取ったれや!』
『ほーやぞ。いてこましたれや!』 ムードも良くなってきた。

相手ベンチも負けてはいない。
『遠慮すんな! 場外へぶちかましたれや!』

だが3球めも外角低めを空振り! 3球三振に斬ってとる!
5番・6番もタイミングが合わない。これが豪打を噂されたチームか?
この回も3人で討ち取った。

「ドラ夫さん、こりゃ結構いけますぜ。」 と一緒に観戦しているお父さん達の言葉。
「相手はゲンジの球にまったくタイミングが合ってまへんなぁ」
「問題は2巡目や。そこを乗り切れば、ひょっとしたら?・・ も有り得まっせ」
とあれこれと話が進む。 相手の選手達も少し静かになったようだ。

2回の攻撃。1アウトの後、5番のゲンジが打席へ。
ここで目の覚めるようなセンターオーバー!
2ベースとなる。両軍あわせて初ヒット。
だが後続が続かず無得点。戦前の予想とは違い、締まった試合展開。

そして3回、この回も3人で討ち取りここまでパーフェクト。
応援席も満面の笑み。一方相手側は監督の怒号が!

「5年以下のチーム相手に、お前ら何やっとんのじゃ!!」

相手監督も相当熱くなっている。のらりくらりとしたゲンジのピッチングに、
手玉に取られているのが相当堪えているようだ。
次は問題の2巡目。この調子で試合は進むのか? それとも?

続きは後日

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