2005年11月24日

初登板

前回の続きです。

2003年4月

この年最初の練習試合、打ち合いの末 11対11の引き分け。
続く2試合目に初勝利を目指す。

この試合のマウンドには、我が子ゲンジの姿があった。

プレート付近の土をスパイクで慣らし、ロジンに手をやる姿を見ると、
なんだか感慨深いものがあった。

2年生の冬に入団して2年と少し。
当時の実力を思うと、こうしてマウンドを任される日が来るとは思えなかった。

いつもよりも身体が大きく見えるのは気のせいか?

試合が始まる。注目の第1球はストライク!
ナインから歓声と激励の声が飛ぶ。

続く第2球もストライク。いい調子だ。緊張感は見えない。
いつもと同じ、無表情な顔つきで淡々としている。

そして3球目はサードゴロ。まずは無難な出足で1アウト。
この回は3者凡退で退けた。好調な出足。

その裏の攻撃、ゲンジの2ベース等で3点を先制。
2回にも1点を追加。4対0とリードする。

3回の守り。先頭バッターにランニングホームランを打たれる。
最初の被安打が本塁打。4対1となるも、後続をキッチリと抑えた。

チェンジとなりベンチ前で円陣。監督も
『ピッチャーが好投している。この試合は絶対に勝つぞ!』
と檄を飛ばし、選手も大きな声で返事を返した!

ゲンジの2度目の打席はショートへの内野安打。
当りは平凡だったが、飛んだコースがラッキーだった。
この回も1点を追加。リードを広げる。ところが・・・

4回の守り、打順が2周り目になった途端、ゲンジのピッチングが悪くなる。
ストライクが入らなくなってきた。
2者連続でストレートのフォアボール。

ここで監督がタイムをとってマウンドへ。
内野手も集まって、皆で投手を激励。ゲンジも黙ってうなずいていた。
試合再開。だが初球にデッドボールを与えてしまい、無死満塁。

これで9球連続でストライクが入らない。
やはりスタミナ不足が原因か? 冬場の練習では技術論に重点を置き、
体力メニューを減らしたツケが回ってきたのかもしれない。

周囲の父兄は 『打たれてもいいから、ストライクを入れろ〜』
と叫んでいる。それが簡単に出来るのなら苦労しないわ。
と思っていまうのは、やはり投手が我が子だからだろうか?

バッターが打席に入る。ゲンジは置きにいくような動作でストライクを取りにいった。
投げた瞬間、「ヤバイ!」 と思うような棒球。
腕をしっかりと振らずに投げた球を、相手は見透かしたような振りで叩いた。

レフト線を抜ける走者一掃の2ベースヒット。。。
3点を奪われ5対4。リードは1点に縮まった。

膝に手をやり、がっくりとうなだれるゲンジ。
息づかいも荒くなっているように見える。もう限界なのか?

続きは後日。


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